近年、超音波診断装置の進歩とともに運動器官の超音波診断へのアプローチも積極的に行われはじめております。 主として骨、関節に付随する筋肉、腱、軟骨などの軟部組織の観察は、運動器官の画像診断として用いているCT、MRIで追いきれない情報を入手するために用いられ、外来診察等で行う触診につづく第三の手として非常にすぐれた手法として注目されています。 今回、この超音波検査で得られた画像データを最新の画像処理技術を駆使することで、より臨床現場におけるデータと対比できるようなデータ構築を可能としたシステムを開発いたしました。 超音波検査を、日常診療に活用いただけるようなデータとして提供させていただくだけではなく、関連する他のモダリティーからの画像データも包括的にマネージメントする超音波画像診断サポートシステムとしてご提案いたします。
断面として捕らえられた超音波画像を連続的にシステムに取り込み、人体と対比させるために立体的に再構築し、画像として表示する機能です。 運動器官における表面構造の観察だけではなく複雑な位置関係をビジュアルに把握することに役立ちます。 また、立体構築した画像のポイントを指定することでその部位の超音波による断面画像の表示も可能としており、2D、3Dの画像を同時観察することができます。
■乳児股関節の3D画像(開排位) 断層像ではわかりにくかった立体的な構造も、奥行きがある3D化処理を行うと非常に理解しやすくなります。被爆のない超音波での検査方法をより有用にするために、この3D処理技術を使って、乳幼児股関節の検査技術の研究が進められています。
〈データ提供〉 筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻 助教授 宮川 俊平 筑波記念病院 鎌田 浩史
運動器官における関節や腱など、幅広い視野を必要とする領域に対して、超音波画像データを連続的に表示させる機能です。 幅広い超音波画像を、断面として連続的な1枚の画像で提供いたしますので、組織の連続性や位置関係を把握するのに有用です。 肩関節等の広い範囲もパノラミック機能により画像化することが可能です。